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★ OWD講習体験記 ★ |
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私が某ダイビングショップの講習を受け、OWD(オープン・ウォーター・ダイバー)のCカードをゲットするまでの実践を踏まえた体験談です。これからダイビングの資格をとる方のご参考になれば、と思います。
ある親しい友人が小笠原でダイビングをして帰ってきて、「小笠原はすごい。ダイビング楽しいよー」とさんざん聞かされた私、だんだんその気になり、「小笠原でダイビングをしよう!」と決意。
さっそく、いくつかダイビングショップに電話してみたり、お店に伺ってみたり。
「小笠原いいところですね」「くじらがまじかで見れるんですよ」とか「いるかが近いんですとか、と夢のあるお話がいっぱい。
そんな中、
私「あのー、小笠原でダイビングしたいんですけど」、速攻で「ダメです」。
私「はぁ?」。
店員「ご案内できません」。
私「(内心)何だとぉ!ショップはダイビングさせてなんぼの商売じゃないのかっ!」
というお店。一応5スターセンターのマークがある?一応、気になるので、理由を説明してもらった。
説明の内容は長くなるので割愛。
要は、どうせ小笠原にはお金を沢山出して行くことになるんだから、多少なりとも上手になってから行った方がいいということらしい。うーん。まだ、商売をする気がないみたいだが、一応理屈は通っていたので、そのショップに賭けてみることに。
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講習の申し込みと同時に講習日程を決めます。
その時、健康状態のチェックシートもありました。私の場合、悲しいことにその項目の中に1項目だけNoかどうか迷う項目が。簡単な手術をした後、1年経過したていなかったんですね。
早速インストラクターが「お医者さんと相談して、診断書をもらってきてください」。
うーん。面倒。
お医者さんへ行って、
私「ダイビングをしようと思うんですけど」
お医者さん「どんどん、やりなさい。全く問題なし」
私「診断書がいるとのことなんですが」
お医者さん「この季節増えるんですよねぇ」
私「(内心)そうなのかぁ」
診断書を頂いて、もう一度ショップへ行き、無事日程も決めて、講習の申し込みをしました。
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申し込みをするとテキストとビデオが渡されます。「学科講習の最後にテストがありますからね」とも言われていたので、ちょっと念入りにお勉強。
その後、色々聞いていると、皆さん1週間ぐらい2〜3時間ずつ勉強してきてるみたいですが、私は気合が入っていたので、念入りに1ヶ月勉強してしまった。
私を誘い込んだ友人は、実は、1日で必死こいて勉強したとか、後で聞かされた。
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学科講習は約半日から1日かけて実施されます。
気合の勝利で、学科講習後のテストでは満点(^_^)v
一つ気がかりだったのは、その日、生徒は私だけ。うっ、やはり、商売をする気があるのかという疑問が。
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プール実習も1日。というより、タンク1本分ぐらい。
水泳を普段からしていたので、特に水が恐いわけでもないし、色々練習項目もあったけど、最後の方は時間も余って、水中ですいー、すいー。結構面白い。
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小笠原まではまだはるか遠いものの伊豆大島。ちょっとした旅行気分で、講習費と考えるとちょっとだけ得した気分。
それに、OWD講習のメンバーも私を含めて4名。実は学科受講日を私の日程にあわせていたらしい。
私「(内心)ちゃんと商売しているじゃない。お店にも確かにお客さん結構いたし」
(後で知ったことなんですけど、PADIのルールでは、一度に8名まで1人のインストラクターが講習をしていいことになっているそうなんですが、そのショップは一度に4名までと決めているらしい。一度8名のOWD受講生と一緒になりましたが、やはりインストラクターが2人いてチームわけをしていた。生真面目というか、ありがたやぁというか。)
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いざ海へ出陣。プールで練習したことを、今度は海で練習します。合計タンク4本分練習することになっています。
忘れもしない3本目の最後の練習項目、BCDの脱着。疲れと初めての海での波酔いのせいか、だんだん気分が悪くなり、気分の悪さも絶頂に達した時、これはいけないと思い、学科で勉強した「トラブル」のハンドシグナルを出したら、インストラクターは、にっこり「はい、もう一つで終わりですからねー。頑張りましょう」。鬼教官。
無事、BCDの脱着もでき、おかげで、この時は、折角伊豆大島まで来ているのでということで、実習タンク4本分とは別に、ファンダイビング1回を大島滞在中に楽しむことができました。
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ファンダイビングとは別に、海洋実習は、練習項目をこなしていくと、タンクのエアが余るので、練習項目をこなしつつ、初めての水中散歩に連れて行ってもらえました。
沢山の生き物を見たはずなんだけど、でも、今考えると、OWDの海洋実習で何を見たのかよく覚えていない。やっぱり当時必死だったんですねぇ。一つだけ、うにょうにょした20cmぐらいの物体を発見してびっくり。「あれってなんですか?」と聞いてみると「アメフラシというんですよ」と教えて頂きました。
アメフラシ...もう、今やおなじみで、春になると会える友達気分の生き物。みんな気持ち悪いという。でも、今大人気の「ウミウシ」の仲間なんですよ。
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伊豆大島の行き返りは船です。帰りの船に乗ると3日間の疲れがでたのか、直ぐに爆睡。一休みした後、インストラクターから声をかけられ、みんなで輪になって、Cカード授与式。ログブックのまわしっこ。みんなで喜んで楽しいひと時。
その後私は、船のデッキの上に出て、海を眺めつつ、不思議な充足感。小笠原への第一歩を踏み出したことより、なぜか、その講習で充実してしまった。
そこから、私のダイビング人生が始まりました。
合格させてくれたインストラクターさん、ありがとうねー。
※上記は私の体験(都内の某ショップ・PADI)に基づいたものです。講習内容や日程などはショップ及び指導団体によって異なるそうです。
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