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★ ムービーログ 2007年07月30日 宮崎南郷五本松 ★ |
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水温が異常に高かったです。見たら30度。透明度はだいぶよく黒潮が流れ込んできていたのかもしれません。その黒潮が日向灘近辺で30度なら、大変なお話です。 水温が高いというのは、困ったことなのです。 珊瑚が、珊瑚礁を造礁できる水温と言うのは、年間を通じて18度〜30度の範囲と言われています。30度を越えると、共生している渦鞭毛藻類が、逃げ出してしまい、共生しなくなってしまって、珊瑚は栄養源がなくなり、白化現象を起こしてしまいます。これが半年、一年以上続くと、珊瑚のポリープは死滅します。 宮崎も一般には有名ではありませんが、昔から珊瑚のとても多い海。だいぶ以前から宮崎の珊瑚の取材、撮影を続けていらっしゃるダイバーさんがもいらっしゃるんです。 その一方で、先日串本の海がテレビ番組で紹介され、この2〜3年で、珊瑚種とその規模が急激に増えていて、在来種への悪影響が見られ始めているという報道がありました。平均水温が2度ほど上昇。これまで見られなかった熱帯性、亜熱帯性の生物が観察されるようになり(宮崎は亜熱帯)、代わりに在来種が減少というわけです。 原因に、やはり「温暖化」が取り上げられていました。 今、東南アジア諸国の珊瑚礁は見るも無残な状態と聞いています。 昔、奄美に行った時に、大きな単種珊瑚はあったものの、珊瑚礁とよべるような場所もなく、当時はこんなものかなとおもったのですが、オニヒトデ被害(これも温暖化と観光開発とに関係があると私は思っています)だったらしいです。 珊瑚を取り巻く生態系は、それ以外の地域の生態系へも影響を与えながら、大きく変化しています。 日本列島が珊瑚諸島になるとか楽観的なお話は、置いておいて、この温暖化は、今、人間の生活にも大きな影響をあたえていることが、だんだん一般にも認識が強くなってきている様子。 生態系の変化は、ただ、暑くなるということだけの問題ではありません。食料、居住地域、気象、色んな問題をはらんでいます。 手遅れとあきらめずに、綺麗な自然を子供達に残してあげたい(後は、どんな過酷な状況でも生き残る強さですねー)と、切に思います。 ところで、今回の失敗談、船の上で転んでしまったぁー!インストさんも慣れたもので、この僕は危なっかしいと普段から気にかけてくださっているようで、フォローして頂き、無事エントリー(入水すること)して、潜ってまいりましたが、お恥ずかしい。
海況
水温29.8度 透明度15m 流れ、なし うねり、なし
この日見た、いきもの
カンパチ
スマ
シテンヤッコ
オトメベラ
 水深11m
巨大な小魚の群れ
 水深10m
のどかー
 水深10m
綺麗綺麗
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